形態は機能に従う/Angelic
「メンテナンスし易い空間」を考慮して設計して欲しい。これが、施主の希望であった。
テナントの天井高さは3500あり、通常の計画では「エアコン」「換気扇」のメンテナンスも「照明器具」の球替えも、8尺以上の脚立が必要になり、お店のスタッフが行える作業ではなくなってしまう。
そこで、私は天井からメンテナンスの必要な「照明」「エアコン」「スプリンクラー」「スピーカー」「換気扇」を手の届く高さまで下ろし、それがそのまま空間の意匠となるように設計した。
また、天井から下がってくる設備の結果生まれた意匠による圧迫感をなくす為に、プラン上の壁面を極力なくし、美容室に必要であるミラーの存在も極力消すようにデザインした。
これは、無駄な装飾を一切排除した「形態は機能に従う」を表現した意匠計画である。